【社内ニート日記⑦】計算機クラッシュ音。20代パーカー女子が放つ「宣戦布告」と黒い嫉妬

社内ニート日記
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

オフィスの音が気になるのは、私だけだろうか。

無理もない。日中、みんな隣接する倉庫にいるため、事務所には2人きりなのだ。

その2人きりの相手は、いつもオーバーサイズの推しのパーカーを着ている20代の事務員だ。

黒と白、色違いで2着持っているらしく、その日の気分で着回している。

以下、パーカー女子と呼ばせてもらう。

右隣の席から、今日も炸裂する計算機クラッシュ音。

やめてくれと、心の中で叫ぶ。

いつも思うのだが、パソコンや計算機の音がやたらと大きい人というのは、どれだけ指圧が強いんだと思ってしまう。

これは私が独自に思っていることだが、大きな音を出す人というのは、見た目や態度がおとなしそうでも、実は自己顕示欲が高かったり、「自分は仕事ができる」というプライドが強い人ばかりのような気がしてならない。

大きな音を出さなくても、できるはずだ。

そう言いたい。

感情のコントロールができないのか、それとも周りにアピールしたいのか。

観察していると、間違いなくどちらかだろうと思ってしまう。

仕事に集中していたり、やることで忙しければ、こんな出来事にいちいち反応することもないのが事実だ。

そう、私は究極の暇人だから、余計に目にも耳にも入ってきてしまう。

音が気になってしまう自分の感情も、どこか「自分の立場を脅かされているような焦り」から来ているのかもしれない。

嫉妬や、自分のやるべきことを取られまいと必死に守ろうとする感覚。きっとそれに似たものなのだろうな、と思ってしまう。

私は数ヶ月前、この20代女性と張り合ったり、無理してでも仲良くしようと自分を押し殺してコミュニケーションを取ろうとしたことがあった。

でも、今はその気持ちもなくなった。

だって、コミュ力が高い人でさえ、この関わりを諦めてしまっていたのだから。

それにしても、音だけはやっぱり耳障りなのだ。

この業務の一部を、毎日15分程度担当しているが、やっていることは、伝票をただひたすら足し算して検算するだけ。

大した計算ではない。なのに、隣から炸裂するタイピング音。

全国に営業所がある規模の会社とは思えない。

未だにシステムが導入されていないこの非効率さが、「タイピング音強モンスター」を育ててしまうのだ。

2〜300枚の伝票を、毎日手で計算していくなんて、さすがに限界がある。

効率が悪すぎて、なんとも言えない気持ちだけが残る。

決して、事務仕事を軽視しているわけではない。

でも、こんな根性で回す作業が、正社員の仕事として成立している現実に、さすがにうんざりする。

それでも彼女は、検算を終えるたびにドヤ顔を決め、今日もすました顔をしている。

無音の事務所も、なんだか味気ない。

でも、タイピング音は、なんだか腹が立ってしまう。

社内ニート、今日も静かにイライラしていた。


📖社内ニート日記は、どの話からでも読める独立エピソード形式です。

◀前の記録:⑥「聖域は3分間」 ▶次の記録:⑧「鼻歌ビート、尻の痙攣」

🗂️シリーズ一覧はこちら→社内ニート日記 記事一覧

コメント