転職して9か月目。ふと気づいたら、心だけじゃなく、身体にもはっきりと異変が出ていた。
(本編エピソード👉【実録・40代転職のリアル⑭】転職9ヶ月目心の死。ストレスで「100万円の歯並び」が崩壊した日)
転職して環境が変われば、きっと新しい風が吹く。
そんな期待を胸に、新天地に飛び込んだ。
だけど、待っていたのは「何もしない」という新手の地獄だった。
仕事が与えられない。指示もない。
それどころか、1日中ただ座っているだけ。
まさか自分が、社内ニートになるとは夢にも思わなかった。
そして、それはじわじわと、心と身体をむしばんでいく。
とにかく暇。想像を絶する暇。
周囲は忙しそうにしているのに、自分だけが”空気”のような存在になっていく。
「とりあえず座っててください」
その一言で、毎日8時間、誰とも口をきかずに椅子に張り付いている日々が始まった。
気を遣って話しかけても、返ってくるのは空返事。
上司も何も振ってこない。
そんなある日、ふと鏡を見て気づいた。
「あれ……歯、ずれてない?」
15年前、100万円以上かけて矯正した歯並びが、ストレスの”食いしばり”で、じわじわと崩れてきていた。
ナイトガードには穴が開き、歯肉は炎症を起こしていた。
気づけば、歯医者と矯正歯科のダブル通院がスタートしていた。
もう、笑えない。
いや、笑ったら歯が目立つから、笑えない。
給料は激減し、自己肯定感も地の底へ落ちていく。
自分をすり減らしてまで働く必要は、本当はないのかもしれない。
けれど、「ただいるだけ」で、こんなにも壊れていくことがあるとは思わなかった。
歯並びが、それを私に教えてくれた。



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