【社内ニート日記⑪】明大卒のフォークリフト乗り。履歴書で知った「人は見た目によらない」話

社内ニート日記
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転職して5か月。異動となり新しい職場に入った。

(本編エピソード👉【実録・転職後のリアル⑨】40代転職5ヶ月目。異動直後から「極端な暇」という静かな毒。

倉庫に併設されている事務所で働いているのだが、そこに、ちょっと強面のおじさんがいる。

年齢は50代くらい。声がよく通って、咳をしながらもよくしゃべる、とにかくインパクトのある人だ。

見た感じ、前歯が何本かないのかな、という口元をしている。あまりジッと見ているわけではないので、真相は不明だ。

東京で長く働いていたらしく、ときどき田舎あるあるな話を鼻で笑うようなところがあって、正直、ちょっと苦手だなと思っていた。

でもある日、私の中でそのおじさんの印象が、ガラッと変わった。

私は総務担当なので、社員の履歴書を扱うことがある。

ある日、ふとしたタイミングで、そのおじさんの履歴書を目にして、びっくりした。

「明治大学卒」

あの見た目で、まさかのMARCH。衝撃だった。

今までは、ちょっとクセのある強面のおじさんくらいにしか思っていなかったのに、急に「なんかすごい人なのかも」って、こっちの態度が変わってしまった。

話すときに、なぜか緊張してしまう自分がいる。

「なんで学歴を知っただけで、こうなるんだろう」って、自分でも笑ってしまった。

個人情報を知ったことで、勝手にその人の”格”を上げてしまったのだ。

本当は、学歴や肩書きじゃなくて、今、目の前でどう働いているかが大事なはずなのに。

そのおじさんは、今日も倉庫内でフォークリフトをビュンビュン乗り回している。

たまに、政治や社会情勢の話題をふってくることがあって、「あ、この人、やっぱり頭が賢そうだな」と思わされることもある。

でも、職場では政治・宗教・スポーツは地雷なので、いつも当たり障りのない返事でスルーしている。

処世術、大事である。

転職してから、ほんといろんな人に出会うようになったけれど、この歯がないおじさんの話は、なんだか忘れられない。

人は見かけによらない。

この言葉、ほんとそのままの話だった。


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