家族経営の会社から事務として
内定をもらっているのですが、
そこで働こうか迷ってまして・・・。
事務職歴17年。
家族経営の会社で現役で働いている
事務ちゃんが詳しく教えるよ!
この記事では、家族経営会社の事務職として働くことのメリット・デメリットを事務ちゃんのリアルな体験を交えてお伝えいたします。
家族経営会社で働こうと考えている方は
ぜひ参考にしてください。
家族経営の会社とはどんなところ?
家族経営の会社とは?
ファミリービジネスとは、現在も創業家一族が所有し、経営において実質的な支配権を行使している企業をいう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社の所有者(オーナー)は「株主のもの」。
会社のオーナーである社長とその親族が会社の株式を支配しているならば、一族の発言・権力は、大きくなりやすいということです。
事務ちゃんが働く「家族経営会社」の役員構成・従業員数
事務ちゃんが働く会社は、役員6名、従業員15名の建設業の会社です。社長の一族が役員の半数以上を固めています。
代表取締役 社長(創業者の息子)
取締役 専務(親族/現社長の息子)
取締役 常務(親族外/従業員からの成り上がり)
取締役 経理担当(親族/現社長の姉)
取締役 A氏(親族/現社長の兄)
監査役 B氏(社長の知人)
会社に出勤して来ないのに、名ばかりの役員がいるもの実情です。それに・・・、この方々にもしっかりと役員報酬が支払われています。
ちなみに、取締役A氏と監査役B氏
2人とも一度も会ったことないよ。
正直、会社に出社しない・労働していない役員にお金が支払われている事実を知ったとき、仕事のモチベーションが下がってしまいました。
家族経営の会社で働くことの【メリット】
メリット①問題解決能力が上がる
私が入社したとき、前任者(退職予定者)と1週間程度の仕事の引継ぎがありました。
すべての業務を1週間で覚えることはできないので、社内の誰かに聞けば何とかなると甘い考えでいたところ、誰ひとり、上司であっても業務を把握している人がいませんでした。
前任者ひとりが仕事を抱えていたようでした。
ということで、わかる範囲で仕事を進め、自分で調べるしかありませんでした。
- ネットで検索しまくる
- 関係機関に問い合わせる
- システム操作が分からなくなった場合はコールセンターに問い合わせる
とにかく自分で調べて解決するということを繰り返していたら、自分の頭で考え行動し、問題を解決するという能力が自然と身につくようになりました。
自分の担当業務は自分で解決することが当たり前。
家族経営の会社はそういったところが多いと感じるね。
今まで会社の先輩に
頼ってばかりだったな。
メリット②社内ルールがゆるい
とにかく何事においてもルールがないに等しいです。経費の精算だったり、決裁だったり、ありとあらゆるもののルールが統一されていません。
そのおかげで、仕事を任されたら一切関与してこないので、自分のルールで仕事を進めることができます。
仕事の手が空いたら、ネットサーフィンし放題だったり、監視されないという意味ではルールがゆるい方がやりやすいです。
が、なまけやすい人は、ゆるい方(だらけ・いい加減)に流されてしまうので要注意です!
メリット③経営陣との距離が近い
家族経営ということで経営陣との距離がとても近いです。常に私の目の前には専務と常務が座っているので、取引先との契約に関する話や会社の方向性について相談している話も丸聞こえです。
事務は外出することがほとんどなく社内にいる時間が多いので、誰よりも会社の情報が入りやすいポジションにいます。
ボーナスが出る?出ない?などの情報もいち早くキャッチできたりします。
それと、社長や一族役員のお気に入り従業員になることができれば給与アップなど高待遇を受けることができます。
最近では、動画編集スキルを獲得するため、オンライン学習費用7万円を会社から出してもらった人がいました。
事務ちゃんは
特別待遇受けたことないよ。
メリット④時間の融通が利きやすい
事務ちゃんは、現在子育て中のワーママです。子どもの都合(病気、学校行事、オンライン授業)でお休みしたり、早く帰ったりしなければならなことが発生します。
一族の管理職が「OK」と言ってくれれば、遅刻、早退、急な休みを取るとができます。
時間に融通が利きやすいのは
働くうえで大きなポイントですね♪
子育て中だから
すごく助かってるよ。
家族経営の会社で働くことの【デメリット】
デメリット①社長のご気分に振り回される!
社長は、自分のことを優秀だと思っているようで、ビジネス書に書いてある横文字「イノベーション」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」をやたらに口にします。
DXの言葉を知らない社員に「これからはITの時代だ。君はそんなことも知らないのか!」と大声でお怒り!!そこから説教が始まることが度々あります。
しかし、社長は、言葉の意味だけを知っているだけであってITの知識はゼロ。パソコンを使うこともできなければ、コピー1枚自分で印刷することもできないような人です。
社長のご気分次第で、社員へ激しい説教が起こることがあります。
デメリット②人材育成という概念がない
新入社員が入社しても、上司や先輩が仕事を教えることがなく放置されるという状況を何度も見てきました。
「社員は勝手に働き育つ」と経営一族は思っているようで、新人を教育せず、とりあえず現場に行かせてしまう荒行をさせます。
「あとはお前(新入社員)がどうにかしろ。」と、現場に送り込むだけで教えることもせず責任も取りません。
入社してから1年経たずに辞めていく人があとを絶たず、人が定着しないため中堅社員がいません。そのため、シニア世代が会社の中心となってしまっています。
放置って、中途採用されたとしても
ある程度教えてもらえないとわからないことありますよね。
今も会社に残っている社員は
放置された過去を乗り越えて
きた忍耐力かなり強い人しか
残っていませんよ。
デメリット③社員を「駒」としか見ていないのでモチベーションが上がらない
私は聞いてしまったんです。一族の経理担当が「いざとなったらあなたたちを簡単にクビにできるし、そうすればいいんだから」という言葉を簡単に口にしていました。
従業員をかなり見下しているように感じてしまいました。従業員は一族の駒でしかないという証拠です。
一族の皆さん、本当に思ったまま
言葉を口にするよ。
・・・。
デメリット④給与が上がりずらく、ボーナスが少ない(支給されない)
事務ちゃんの会社、いったいどういった給与査定をしているのか、いまだに謎の状態です。一族の経理担当のご気分次第で給与が決まっているようなところがあります。
従業員の皆さん、従順な社畜様なので、誰も不満を口に出すことはありません。
ボーナスですが夏・冬支給いただいてますが、夏ボーナスで給与0.8か月分ほど。冬ボーナスで給与1か月分ほど。
このご時世、支給していただけるだけありがたいとは思いますが、断然ボーナスの支給少ないです。
デメリット⑤勤怠管理がずさん
タイムカードは最近電子アプリを導入し打刻することになりました。GPS機能が付いているので、打刻した場所、何時何分何秒までわかります。
そんな優れたタイムカードアプリを平気で一族の経理担当は改ざんします。
というのは、電子アプリで抽出したデータはあくまで参考程度にしか使用していないようです。
先日とある社員と話していたら「残業30時間以上して、一族様の経理と取り合ったのに残業代支払ってもらえなかった・・・。」と嘆いていました。
一族の経理担当は、70代の高齢。デジタルにはうといため、全て独自の帳票でアナログ管理しています。それに全く話を聞かない!
タイムカードなど、あってもないようなもの。一生懸命働いている従業員が報われていなのが悲しいです。
改ざんってまずくないですか?
賃金未払いっておかしいですよ!
おかしいんだよ・・・。
そんなことばかりだから人が定着しないんだよね。
デメリット⑥感情が先走り冷静な判断ができない、仕事ができない役員一族
一族はとにかく感情が豊かな方々ばかり。感情論ばかりで、仕事のお困りごとを相談してもプンプン怒ってしまい、上司に判断していただけなれば困ることも「自分は関係ないから知らない!」と平気で
口に出してしまうような方々です。
時代の流れを学ぶことなく冷静な判断さえもできないので、下で働く者は感情に振り回されてばかりです。
デメリット⑦会社の中で一族がケンカする
社内で平気でケンカを始めます。恥ずかし気もなく大きな声を出すことも度々・・・。
経営陣は、家族経営の会社ならではの血縁関係だからこそ、遠慮がないため、どんどんエスカレートしていきます。どちらか一方が引いて納めれば良いですが、同じ血を引く者同士、とことん会社の中でケンカをします。
従業員は唖然としています。
デメリット⑧その他
- 従業員のプライベートのこと何でも筒抜け公私混同
- 人事評価なんて一切ない
- 一族の皆さん仕事できないのにプライドが異常に高い
- 経理担当は一族のため、会社の経費が私用にも使われている
人数が少ない会社だと、いろいろなことが目に見えてしまいます。
たくさん悪いところ話し
過ぎちゃったかな。
本当にリアルは話ばかりでしたね。
まとめ
メリットよりもデメリットの方が沢山思い浮かんでしまったことが非常に残念ですが、事務ちゃんが働いている会社のようなところばかりではないのでご注意くださいね。
これから家族経営の会社に就職を決めようか悩んでいる事務職希望のあなた、事務ちゃんの実体験を参考にしてみてください。
家族経営の会社で働く
メリット・デメリット
参考にしてみてね。
しっかり考えて入社検討
したい思います。
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