入社前に雇用条件や職務内容をしっかり確認していますか?
真面目な女性が、家族経営会社で縁故入社したものの、あいまいな雇用条件で入社してしまった結果、3か月という短い期間で退職せざるを得なくなったという、本当にあった怖い話を紹介します。
この体験談は、家族経営会社で働くデメリットを浮き彫りさせた出来事でした。
この彼女の事例をもとに、入社前に雇用条件や職務内容をしっかり確認することの重要性をお伝えします。
ぜひ最後までお読みください。
3か月で退職した真面目な女性のリアルストーリー
入社を前にして提示された条件と、実際の業務内容には大きなギャップがあったようです。期待される責任はこれまでの職務をはるかに上回り、そのプレッシャーに彼女は苦しむことになりました。
それでは、退職までの彼女の3か月間を紹介します。
1ヶ月目:会社組織に適応しようと頑張る
これまでの仕事に関連した業界、業種であったため即戦力として期待されていました。経理業務の一部を、現担当から引継ぎしながら、効率化を進めるために毎日残業を1時間程度して頑張っていました。
しかし、事務ちゃんの働く会社は、社内ルールが適当。業務マニュアルなんてものは存在しません。経理業務なんて、一族経理担当の気分で処理が変わってしまうことも度々あります。
会社組織が適当すぎて、真面目な女性は、一生懸命適応しようと頑張っていましたが、とても苦労している様子でした。
そして、日を追うごとに、真面目な女性は元気を失くしていきました。1か月目が終わろうとしているとき、うつ病寸前の状態。食事も進まず、夜中に目が覚めてしまうことが度々あって眠れない日々を送っていたそうです。
2ヶ月目:気力を失いはじめる
イレギュラー対応も、時間をかけながらパソコンで調べたり、各所に問い合わせできるところには積極的に電話で問い合わせをして、アナログ業務だったところを業務効率化させたりと懸命に励んでいました。
彼女とお昼休みを一緒にとることが多かったのですが、明らかに気力をなくした表情で、会話に力がなく、顔色も真っ青というか、背中に死神でも憑いているかのような黒いオーラを常にまとっていました。
生き生きした人間らしい感情、表情が一切ありませんでした。
3ヶ月目:終わりの決断
仕事に関しては、業務効率化を進めてくれたので、現担当と経理業務の引継ぎも順調に進んでいた様子でした。
お昼休みを一緒に過ごすことが多かった事務ちゃんは、彼女の話を聞くだけしかできませんでしたが、日々憔悴していく姿は、目に余るほどでした。
事務ちゃんは、これまでおかしな家族経営の会社で働いてきた経験から、彼女に言ってしまいました。
「自分でダメだと思うなら、我慢をつづけても、心と体の体調を崩してしまうのであれば、他の選択肢を考えた方が時間を無駄にしないで済むと思います。」と厚かましいですが、憔悴していく彼女を見ていられずに、余計なお世話だと思いながらも言ってしまいました。
彼女は、この会社に未来を感じないことと、今の業務を続けていくことで大きな責任を負わされる可能性があると、恐れていました。
彼女なりに、おかしな家族経営の会社の未来を先読みできてしまったようです。未来を悲観して、とても続けていくことは困難だと思ってしまった。と、話を本人の口から聞きました。
彼女は、20年間契約社員として前職で勤めてきましたが、初めての転職で正社員として働くことに、とても前向きな気持ちで入社をしてきたそうです。
しかし、社内ルールや上司、社長の経営者としての立ち居振る舞いがズタボロで疲れ切ってしまったとのことでした。
最終的に、試用期間中であった3か月間を過ごし、とてもやさしく性格も良く真面目な女性は、惜しまれつつ退職していきました。
結末:組織崩壊している会社に未来はない
3か月という短い期間でしたが、ジェットコースターのような浮き沈みのある気持ちになりながら、一生懸命働いた彼女なりの結論を、これで良かったと心から思えました。
このような会社で勤めることのリアルを感じていただけましたでしょうか。
良い人ほど、頑張るし、とても真面目です。そして、人のことを考え、自分の時間を犠牲にしても仕事をこなそうと取り組んでくれます。
本当に惜しい方が退職してしまい、しばらく寂しさと自分のこれからの将来を色々と考えました。
真面目な彼女も、次の仕事を見つける気力もなく、心が疲れ切ってしまったようで、しばらく自分を見つめ直してみると言ってました。
退職という勇気のある決断。人のことは何とでも言えてしまうものですが、さて自分事となるとどうしたものでしょう、、、。
転職、、、。という言葉がいつも頭にチラついています。しかし、求人を小まめにチェックしたり、転職サイトに登録したり、気になる求人には応募をしているのですが、書類すら通過しないというのが悲しい現状です。
今の会社では不満が山のようにあります。しかし、1つだけ子育て中の私にとって「子供の都合によって時間の融通が利かせやすい」という魅力があります。魅力はそれだけですが、、、。
自分の都合に合わせた完璧な職場に巡り合うことは、極めて難しいことですし、その時のタイミングだったりします。
入社後のミスマッチを防ぐためにおこなうべきこと7つ
入社後のミスマッチに当たるのは、どんな人にとっても辛いものですよね。そのような出来事を避けるために、これから7つの方法を紹介します。
自己分析とキャリア目標の明確化
自分の得意なことや大切にしていることをしっかりと考えて、どんな仕事がしたいか、どのような職場環境で働きたいかを明確にしましょう。
情報収集と企業研究
応募する企業の理念や事業内容、社風などを徹底的に調べましょう。企業のホームページやSNS、口コミサイトなどを活用し、生の声も参考にしましょう。
面接時の質問準備
面接では、企業や仕事内容について積極的に質問しましょう。自分が求めるキャリアプランと、企業が求める人材像が一致しているかどうかを確認しましょう。企業のビジョンや将来展望についても理解を深めましょう。
試用期間中の振り返り
試用期間の振り返りでは、自分の成長や強み、改善できる点を考えます。会社の雰囲気やルールも理解し、自分の目標に合っているかを確認しましょう。
これらの情報を元に、今後の働き方を考え、自分に合うかどうかを見極めることが大切です。
キャリア目標の再確認
新しい会社に入社したら、自分の将来のキャリアプランを考え直して、その会社や仕事が自分自身の目標に合っているか考えましょう。自分の目指す道と会社の目標が一緒か確かめることも大切です。
キャリアプランの策定
入社後のキャリアプランを立てて、自分の成長と会社のニーズを一致させます。将来のキャリア目標に向かって、どのようなスキルや経験を積む必要があるかを考え、行動に移します。
サポートの活用
転職エージェントやキャリアカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。信頼できる友人や家族に意見を聞いてみましょう。周囲のサポートを積極的に活用することで、より良いキャリアプランを築くことができます。
しっかりと準備をして、自分に合った会社を見つけてくださいね。
まとめ
今回紹介した彼女のように、人生の貴重な時間を無駄にしないためには、入社前に雇用契約や業務内容についてしっかりと確認することが不可欠です。
特に、雇用契約が交わされない場合は、企業の信頼性や労働条件について慎重に検討する必要があります。
また、入社後のミスマッチを防ぎ、より充実したキャリアを築くためには、自己評価やキャリア目標を再確認し、適切な行動を取ることが重要です。
疑問点や不明な点があれば、早めに解消することで、後々のトラブルを避けることができます。
自分にあった職場環境を見つけて、
より良い未来を切り拓いていきましょう。
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